
公開:2024年04月25日
今回よりAlku Tokyo.Web限定の新しい連載企画がスタートします。テーマは「東京メトロ沿線にあるおいしいパン屋さん」。
そのトップバッターを飾っていただくのは、東銀座駅からすぐの「銀座 月と花」さんです!
パン屋さんにもさまざまな変わり種がありますが、「ジャムパン」のみに特化したお店はそうそうないのではないでしょうか。閉店時間を待たずに完売してしまうという人気の秘密や、お店のコンセプト、こだわりについてレポートしていきます。
東銀座駅からすぐ。昭和通り沿いにあるジャムパン専門店

買い物客やビジネスマンなど多くの人が往来している昭和通り。
その一角に、丸いパンのモビールが目印の可愛らしいお店があります。こちらが大人のジャムパン専門店「銀座 月と花」さんです。
手土産に買っていく常連客のほか、朝には近隣ホテルに宿泊する観光客が朝食として、昼にはビジネスマンがランチとしてパンを求めて店先を賑わせ、14時〜15時頃には売り切れてしまう日もあるという人気ぶりです。取材時もお客さんがひっきりなし。


ほんのり甘い香りの漂う店内。陳列棚には丸くて可愛らしいジャムパンがぎっしりと並びます。多彩なメニューのジャムパンたちは、どんなこだわりで作られているのでしょうか。
店長の山田勇作さんに話を伺いました。
「季節で変わるフルーツの旬にあわせてジャムパンのラインナップも変わります」

店長の山田勇作さん
ーーよろしくお願いいたします! ジャムパンのメニューがとても豊富で驚きました。現在何種類くらいあるんですか?
山田さん「フルーツの旬に合わせて、常時約12種類をご用意しています。定番の『究極のいちご』を除き、シーズンごとにがガラッとラインナップを入れ替えるので、年間で数えると約50種類になりますね」。
ーーすごい品数! いつ頃から営業を始められたのですか?
山田さん「2019年12月にオープンしました。当社は浅草で『花月堂』というメロンパン専門店も営んでいるのですが、その新業態としてこの『月と花』が始まったんです。
ジャムパン専門店になった理由は、たまたま社長が果物農家の方と知り合って、廃棄フルーツの活用方法について相談され、どうにか再利用できないかと考えた結果、ジャムパンにして売ってみようと思い立ったそうです」。
ーー“大人の”ジャムパンとした理由は?
山田さん「定番のジャムパンは、甘い菓子パンの生地に、さらに甘みのあるジャムが使用されていますよね。子どもの頃はよく口にしていたけれど、大人になるとなかなか手に取る機会がなくなったという人が多いと思うんです。
そこを逆手に取り、あえて甘みよりも酸味にこだわった、大人でも楽しめるジャムパンを作ってみようということになったんです」。
ーー製法に、なにか特別なこだわりがあるのでしょうか。
山田さん「酸味を強調するため、ジャムにはグラニュー糖を一切使わず、果物を原料としたフルーツシュガーを使用しています。このことで、素材そのものの甘みや香りを生かすことが可能になるんです。
目安として市販のジャムパンの半分ほどの糖度に仕上げています。パン生地には、製粉メーカーで研究職をしていた社長のこだわりが詰まっています。
季節・天候・気温・湿度によって、毎日発酵方法を微妙に変えながら、王道のフランスパン生地でありながらも、中はふっくらとした食感を楽しめるよう作っています」。
ーーたしかにいただいてみると、フルーツの素材の味が引き立っていますね。仰るとおり甘みも程よく酸味がとても美味しいです!
大人のジャムパンとかわいい店内

『究極のいちご』(370円)と『ブルーベリーとカシス』(370円)
定番の『究極のいちご』(370円)は、隠し味としてラズベリーを使用。
自然ないちごの甘みにほどよく酸味がプラスされ、バターがコクを加えています。人気の『ブルーベリーとカシス』(370円)は、ベリーのつぶつぶ食感を残しつつ、カシスリキュールを加えて大人っぽい味に仕上げています。
パンに余計な甘さが一切ないため、ジャムそのものの風味がしっかり味わえ、まさにフルーツをそのまま味わっているような感覚になります。
購入したパンは、店内のオーブンで温めてもらうことも可能。外はカリッと、中はフワッとしたこだわりのフランスパンの食感を、まるで焼きたてのように楽しむことができるのがうれしいですね。


色鮮やかなフルーツの絵が描かれたプライスカードはアーティストによるもの

開店のお祝いとしてアーティストさんからプレゼントされた時計がかわいい!
細部までこだわった箱や外袋を持って、銀座をオシャレに歩いてほしい

商品を4点以上購入すると、フルーツ柄の可愛らしい箱に入れてくれるのもうれしいサービスです。
さらに外袋にもさりげなくフルーツの絵柄があしらわれ、「購入したお客さまに商品を持って銀座の街を歩いていただくことで、何を買ったのかな?と、見る人にも興味を持ってもらいたい」(山田さん)という想いがしっかり実現されています。
ジャムパン自体へのこだわりはもちろん、こうした細部への繊細な気遣いが、買う人の心をさらにときめかせているのかもしれません。
スタッフイチオシの東銀座オススメスポット
ここで、このエリアのおすすめスポットを山田さんに聞いてみました。
山田さん「『観音山フルーツパーラー銀座店』さんは、社長同士が友人といった縁もあり、よく利用させてもらっています。食べても食べても出てくる盛りだくさんの果物と、控えめな甘さの生クリームを使用したパフェは、ぜひ味わってほしいですね」。

- 観音山フルーツパーラー銀座店
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住所
中央区銀座4丁目10-5(東急ステイ銀座1F)
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TEL
03-6264-2684
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営業時間
11:30〜19:00(ラストオーダー18:30)
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定休日
無休(年末年始を除く)
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URL
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お店からのメッセージ

ーー最後に、どんな方に大人のジャムパンを食べてもらいたいですか?
山田さん「やはり市販のジャムパンの味に飽きてしまった方や、フルーツそのものが好きな方に食べていただきたいです。
最近では、『次に出る果物は何?』、『新作はいつ出るの?』と、楽しみにしてくれるお客さまも増えてきて、とてもうれしく感じています。
まだ食べたことがないAlku Tokyo読者の方々にも、季節ごとに入れ替わる旬のジャムパンをぜひ味わってみて欲しいですね」。
ーーありがとうございました!
店舗情報

- 銀座 月と花
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住所
中央区銀座4-10-6 G4ビル1F
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TEL
03-6264-1300
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営業時間
10:00〜完売次第終了
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定休日
不定休
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URL
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ライター

AlkuTokyo編集部
東京メトロで発行するフリーペーパー『Alku Tokyo』、WEBサイト『AlkuTokyo.Web』の編集部です。毎日、東京をおもしろく駆け回っています。
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