アクセスは駒沢通り側からがおすすめ

目黒区総合庁舎への道のりは、東京メトロ・中目黒駅から山手通りを少し南下して、駒沢通りから向かうのがおすすめです。


坂を登っていくと、途中に見えてくるスリット模様が特徴的な明るい外壁の建物が見えてきます。それが目黒区総合庁舎です。


入口に進むと建物の手前に車寄せスペースがあり、その庇(ひさし)も注目していただきたい箇所です。

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アルミ製でできた庇は、金属製でありながらも緩やかなカーブを描き、柔らかさも感じるデザインですね。


その奥に本館南口のエントランスがありますが、3階の高さにあります。

アートギャラリーのようなエントランスホールと曲線美のらせん階段

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エントランスホールは天井の明り取り用の円形窓と、左右の窓から光が射し込むような設計になっていて、アートギャラリーのような雰囲気です。


見上げると、作野旦平氏が制作したガラスモザイク作品が埋め込まれており、左右を見るとオブジェや中庭の池が見えます。入口から見どころが多いですね!


エントランスホールで上を見上げたところです

エントランスホールで上を見上げたところです

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エントランスホールを進むと、らせん階段が現れます。


こちらも村野藤吾氏設計の特徴である曲線が美しい作品のひとつです。手すりの金属の曲げ具合や、階段のステップ裏側にまで配慮されたデザインが特徴です。


現在も実際に使われていて、上下の階に移動することができます。

周辺の住環境に配慮された外観デザイン

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最後に、外観のデザインについて。


そもそも保険会社のオフィスビルとして設計された建物ということで「大きなガラスで光を多く採り込みたいが、周りの住居に光が反射してしまうような冷たい壁は作りたくない」という村野氏の考えがありました。


そこで採用されたのが、ガラス面の外側にバルコニーを作り、そこにアルミの鋳物で作られたルーバーをスリット状に並べるというアイデアでした。表面に処理を行うことによって、光の反射を抑えた金属らしくない風合いに仕上がったのだそうです。

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ガラスとルーバーの間

ガラスとルーバーの間

他にも、屋上庭園や茶室などもあり、らせん階段のスペースには村野藤吾氏の功績を示すパネルなども展示されています。また、本館と別館の間にある池も水辺の落ち着いた雰囲気を味わえます。


建築の観点から現在も人々の関心を集めている目黒区総合庁舎ですが、開庁している時間は自由に見学ができますので、中目黒散策のルートに加えてみてはいかがでしょうか?

施設情報

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※本記事内の情報は2024年05月09日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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