
公開:2024年09月12日
ただいま配布中の『Alku Tokyo』vol.6(2024・夏号)。巻頭特集「発祥の地へ」特集では、食を中心に様々な「発祥」をご紹介しました。東京にはまだまだ紹介しきれていない多くの発祥関連の史跡があります。今回は街歩きの途中に発見したものをご覧いただきます。普段、通勤や通学などで歩きなれた道の途中にも、もしかしたら発祥を見つけられるかもしれませんよ!
日本野球発祥の地(神保町)

神保町駅のA9出口の目の前に、一際目立つ大きな球体。
道路を渡って近づいてみると、野球のボールを握りしめた手の銅像が立っています。
「日本野球発祥の地」と書かれていました。
記載されている銅板や資料を調べてみると、明治5年(1872年) 、東京大学の前身・開成学校が創設され、敷地をともにする第一番中学のアメリカ人教師ホーレス・ウィルソン氏が学課の傍ら生徒達に野球を教えた、と記録があります。
翌年には新校舎の設立と運動場が整備され、本格的な試合もできる環境になったとのこと。
アメリカから伝わった「BASEBALL」と日本の現在の「野球」にどのような違いが発生していったのか、とても気になるところですね。

- 日本野球発祥の地
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所在地
神田錦町3-28
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最寄駅・アクセス
神保町駅 A9出口より徒歩1分
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日本橋魚市場発祥の地碑(三越前駅)

日本橋に魚市場があったという面影は、ほぼありません。
現在では築地やそこから移転した豊洲市場が東京の代表的な市場として存在感を放っています。
江戸時代、日本橋川に架かる日本橋から江戸川橋の間の川沿いには、江戸で消費される鮮魚を取り扱う魚河岸が並んでいたそうです。17世紀から300年ほど続き、明治〜大正時代を経て、昭和10年(1935年)に築地市場へ移転するまで賑わいを魅せていました。
現在は江戸城のお濠として認知されている日本橋川ですが、活気のある市場の始まりの地でもあったのですね。
石碑がある場所は、三越前駅のB6出口を出てすぐの乙姫広場にありますので、日本橋散歩の立ち寄りスポットとしてチェックしてみてくださいね。

- 日本橋魚市場発祥の地碑
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所在地
中央区日本橋室町1-8 乙姫広場
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最寄駅・アクセス
三越前駅 B6出口すぐ
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東京には、様々な食や文化、都市の発展になくてはならない軌跡が数多く残されています。
今回紹介した歴史碑の他にも、東京メトロ沿線にはまだまだ数多くの「発祥」が存在していますので、街歩きの際には、いつもより少しだけ周囲を見渡して歩いてみると発見があるかもしれません。
本誌で紹介した発祥グルメと合わせて、散歩プランを練ってみるもの楽しいですよ!
ライター

AlkuTokyo編集部
東京メトロで発行するフリーペーパー『Alku Tokyo』、WEBサイト『AlkuTokyo.Web』の編集部です。毎日、東京をおもしろく駆け回っています。
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