
公開:2024年09月26日
青山の骨董通りを歩いているとパッと目に入ってくる、特徴的なオレンジ色の外観。鮮やかな黄色にブルーの文字で書かれた、フランス語の看板を見たことがある人もいるかもしれません。今回は、表参道エリアで24年に渡り愛されてきたベーカリー『d'une rarete(デュヌ・ラルテ) 青山骨董通り店』をご紹介します。
2021年、青山に帰ってきた老舗ベーカリー

デュヌ・ラルテは、2000年に表参道の商業ビルにオープン。その後エリアを変えながらも人々から愛され続け、2021年以降は青山骨董通りに面したビルの一階に店を構えています。店内には、等々力の工場で焼き上げられ、毎朝直送されるパンがずらりと並び、道ゆく人たちが次々と吸い込まれて行きます。
この6月に一新されたコンセプトは「伝統と革新」。フランスパンを意識した伝統的なメニューにこだわりながらも、今後は最新のトレンドを加えながら新しい発見をしていこうという想いが込められています。
また、デュヌ・ラルテでしかつくれない「個性」と、どんな食事と合わせても主張しすぎない「無個性」を合わせ持つパンの両立も理想として掲げました。そして、これまで通り素材にこだわり、食べる人へ安心と安全を届けていくことも改めて約束しています。


人気のパンをピックアップ!

デュヌ・ラルテで販売されるパンはとてもバラエティ豊か。
惣菜パンからデザートパンまで取り揃えています。どのパンも、決して「映え」を狙うことなく見た目は素朴。その代わり、材料や小麦粉の配合を変えた6種類の生地を使い分け、それぞれのメニューの個性を最大限に引き出しているのが特徴です。

左:ほのか(290円) 右:ラルテ(290円)
「ほのか」はデュヌ・ラルテの看板メニュー。北海道産小麦を贅沢に使用し、たっぷりの水分を加え捏ね上げて低温長時間発酵させています。ほんのり塩気のある生地はもっちりと弾力があり、幅広い年齢から人気。食事に合わせるのにぴったりです。
「ラルテ」もお店の人気メニュー。27層の生地がパリパリサクサク食感を演出するクロワッサンです。北海道小麦「キタノカオリ」をふんだんに使い、優しい甘さの奄美大島産のサトウキビを原料とした素炊糖を使用。練り込まれた発酵バターの甘い香りがたまりません。

カンパーニュフリュイ(730円)
2種類の国産小麦粉にドイツ産ライ麦全粒粉をブレンドした、ほどよい酸味のバケット生地。なかには、干しぶどう・胡桃・カットオレンジ・クランベリーがぎっしり詰まっています。食べ応え抜群の贅沢で満足度の高い一品です。

オニョン(300円)
ほのかと同じもっちりした生地のなかに、炒め玉ねぎ・オニオンダイス・フライドオニオンが練り込まれた玉ねぎづくしのパン。甘みと旨みがしっかり感じられ、そのまま食べてももちろん美味しいのですが、スープにディップしていただくのもおすすめです。

左:ブルーベリーチーズ(300円) 右:極上あんぱん(280円)
「ブルーベリーチーズ」は、バケット生地にたっぷりのブルーベリーを練り込み、クリームチーズを包み込んだおしゃれなデザートパン。甘酸っぱい生地とチーズのマッチングがくせになります。
小さいながらも存在感のあるのが「極上あんぱん」。生地には通常使用する量の5倍のバターが使われ、濃厚な甘みを感じられます。しっとりもちもちした生地のなかには、上品な甘さと口当たりのあんこがたっぷり。大人買いする人も多いという人気メニューです。
スタッフ神谷さんが語るデュヌ・ラルテのパンの特徴

デュヌ・ラルテで4年間スタッフとして働いている神谷さんに、お話を聞いてみました。
ーーーーデュヌ・ラルテさんには、どんな方が多く来店されるのですか?
神谷さん「近くで働いている方が、ランチ用に買い求めてくださることが多いですね。最近惣菜パンのラインナップを増やしたのも好評みたいです。パンの種類が多いので、どれか一品はヒットして、常連さんになられている感じですね」。
ーーーーたしかに品数が多いですよね。人気商品はありますか?
神谷さん「意外と男性に人気があるのが『極上あんぱん』なんです。お一人でいくつも買って行かれる方が結構いるんです。あとは、週末限定で販売している食パン『パンドミ椿』も人気ですね。長崎県の五島列島産の椿酵母を使用している、店のこだわりの一品です」。
ーーーー神谷さんご自身は、どのパンが好きですか?
神谷さん「私はやっぱり『ほのか』かな。新しいメニューがどんどん出るけれど、やっぱり最後には『ほのか』に戻ってくるというか……。一見硬そうに見えるんですが、実はもちもちしっとりしていて味わい深いんですよ。トーストしたほのかを横にスライスして、ハムやチーズを挟むと、子どもも喜んで食べるんです」。
ーーーー挑戦してみます。最後に、ひとことメッセージをお願いします!
神谷さん「デュヌ・ラルテのパンって、ひとつひとつとても素材にこだわっているんですけど、見た目ではそういうのって伝わりにくいのですよね。見た目で勝負していないんです。実際に食べていただきたいので、ぜひご来店をお待ちしています」。
落ち着いて過ごすことのできる2階カフェ

2階には、広々としたカフェが併設されています。ウッド調でまとめられた内装はナチュラルで明るい雰囲気。提供されるのはデュヌ・ラルテのパンをメインに据えたランチメニューの数々や、プリンを中心としたデザート類です。


スタッフのおすすめは、マッシュルームをクリーミーに仕上げた「きのこのスープ」(720円)と、その日のおすすめパン6種類をちょっとずつ楽しめる「パンの盛り合わせ」(350円)。涼しくなってくるこれからの季節にぴったりのメニューです。
青山界隈では、まだまだ穴場的だというこちらのカフェ。ゆったりとした座席で、のんびりした時間を過ごすことができそうです。
表参道にデュヌ・ラルテのパンが食べられるコラボショップがオープン予定!

デュヌ・ラルテでは、これからも随時新しいメニューを積極的に開発していく予定とのこと。季節ごとに変わるラインナップを楽しみに通うのもいいかもしれません。また2024年12月には、表参道エリアに紅茶専門店とコラボレーションした新店もオープンの予定。今後の展開にも注目です。
表参道というパン好きには足を運ぶ回数も多いエリアに、また新たなショップが誕生するということで、楽しみですね。
店舗情報
- d'une rarete(デュヌ・ラルテ) 青山骨董通り店
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住所
南青山5-8-11 萬楽庵ビル
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TEL
03-6427-2724
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営業時間
10:00-〜19:00(2Fカフェは11:00〜17:30)
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定休日
なし
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URL
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ライター

AlkuTokyo編集部
東京メトロで発行するフリーペーパー『Alku Tokyo』、WEBサイト『AlkuTokyo.Web』の編集部です。毎日、東京をおもしろく駆け回っています。
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※本記事内の情報は2024年09月26日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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