公開:2024年11月12日
『Alku Tokyo』vol.7(2024・秋号)の「24時間券でゆく東京深旅」で紹介した『文京区立森鴎外記念館』さん。文豪ゆかりの地をテーマとして多くの文豪が暮らしていた千駄木にある、森鴎外の旧居跡に建てられた記念館です。本誌では紹介できなかった未公開写真を紹介していきます!
森鴎外が暮らした『観潮楼』の跡に立つ記念館
『文京区立森鴎外記念館』は、森鴎外が生まれてから150年目となる2012年にオープンしました。それまでは『文京区立本郷図書館鴎外記念室』として運営されていました。
文豪として有名な森鴎外ですが、小説家としてだけでなく、評論家、翻訳家、そして陸軍軍医として多くの分野で活躍しました。その功績や歴史を、この記念館では時系列で知ることができます。
建築目線でも注目したい
建物は、東京メトロ千代田線・千駄木駅から団子坂を西側に歩いていくと、坂の途中に見えてきます。その佇まいはグレーのレンガの壁によって、落ち着いた雰囲気。
若き鴎外が訪れていたドイツの歴史的街並みを彷彿とさせるその壁面は、実際に立ち寄って間近で確認していただきたいところです。レンガの表面を滑らかに削り、外壁の風合いを表現したその様は、職人による手作業によって丁寧に仕上げられています。
設計者の陶器二三雄氏は、こちらの記念館の設計によって、2014年は『第55回 BCS賞』、2015年には『日本芸術院賞』を受賞しています。
中庭には鴎外が愛でたという大きな大銀杏の木がそのまま残されており、さらに鴎外や家族が腰掛けた「三人冗語の石」も見学できます。
三人冗語とは鴎外が発行していた文芸誌『めさまし草』の中の、作品を批評するコーナーのことで、幸田露伴、斎藤緑雨らと共に連載していました。新人の発掘にもつながっていたそうです。
グッズショップやゆったり休憩できるカフェもチェック!
1階は受付があり、ミュージアムショップで関連グッズが販売されています。喫茶室「モリキネカフェ」も併設されており、中庭を眺めながらゆったりと過ごせます。カフェではサンドウィッチとのドリンクセットや期間限定スイーツなど、フードメニューもあり、様々なタイミングで利用できます。
その他、2階には鴎外の研究図書が閲覧できる図書室もあり、どっぷりと鴎外ワールドに浸れる施設となっています。
これらの充実した展示内容から、見学の時間には余裕をもって訪れることをオススメします。
施設情報
- 文京区立森鴎外記念館
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住所
文京区千駄木1-23-4
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TEL
03-3824-5511
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営業時間
10:00〜18:00(最終入館は17:30)
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定休日
毎月第4月・火(祝日の場合は翌日休館) 年末年始ほか
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URL
https://moriogai-kinenkan.jp/
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AlkuTokyo編集部
東京メトロで発行するフリーペーパー『Alku Tokyo』、WEBサイト『AlkuTokyo.Web』の編集部です。毎日、東京をおもしろく駆け回っています。
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